ベトナム語通訳についての話
ベトナムの言葉は、過去形や未来形などが無くて割と簡単な文法なので、発音を除けば勉強しやすい言語ではないかと思います。しかしながら、文法が簡単であるだけに、言葉足らずにならないように、たくさんの言葉で補いながら思っていることを相手に伝えようとしなければならない言葉であるかもしれません。
ベトナム語のエキスパートではないので、詳しく説明しきれないですが・・・。例えば、「私はどこどこへ行きました」と言うには、Toi di (トイ(私)・(ディー(行く)で済むわけですが、これではいつ行ったのか、または行く予定なのかわからないわけです。英語ならばI go と言えば現在形、will がつくと未来の話し、went ならば過去に行ったことだとわかります。
そこで今日行く場合はホンナイ (今日)とか、明日ならばゲマイ (明日)などと時間を入れて話をしなければなりません。
こんな話を始めた理由は、ベトナムでの通訳の話をしようと思ったからです。
少し古い話ですが、4年前のワールドカップで日本の監督だったトルシエさんはフランス人なので、フランス人の通訳を使っていましたが、トルシエさんが話す言葉よりも、通訳のフランス人の話の方がずいぶんと長くて、どちらが本当の監督なのかわからないと言った、冗談を覚えている人もいると思います。
ベトナムで何人かの通訳をお願いしましたが、ベトナムでの通訳は、全員があのトルシエ監督の通訳状態でした。仕事で、例えば契約書の項目について、私が「この項目は適切でないので削除してほしい」と通訳を通して聞いたとします。通訳はその言葉を正しく伝えて、相手の答え、つまりイエスかノーかを聞けばよいのですが、10分くらいかけて相手と二人で話し合いをはじめます。
たまりかねて、途中で「イエスですかノーですか。」と口を挟むと、「いまこの問題について説明している途中です。」と言われます。「わからないことがあれば、私に聞くように言ってください。」と通訳に話しても、
大丈夫、今説明してますから・・・」と言う答えが返ってきます・・・オイオイ。
なんだか、「今晩のおかずは何ですか」、なんて話をされていてもこれじゃあわからないよなあ・・・(笑。
結局いつでも仕事を何とか進めることができたので、通訳さんは頑張って仕事をしていたのだろうなあと考えています(笑。
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