« 世界遺産へさらに4サイト申請へ | Main | テト2日目に市民劇場前でジャンボバインテットを食べよう »

January 20, 2006

タンス預金について考える

 今週の日本のニュースでは、ライブドアーの粉飾決算疑惑でにぎわっていますね。ほんの数百万円の元手で、あっという間のスピードで数千億円の規模の金持ち会社になるという夢のような話は、日本やアメリカなど資本主義社会のはなしで、ベトナムではまずありえないことでしょう。

 ベトナムにも株式市場は開設されていますが、一般の市民にはまだまだなじみが薄いものです。逆に、株式市場でも、銀行貯金でも、あまり市民から信用されていないと言うのが実情です。

 私の妻のベトナムにいる親戚家族は、ほとんど銀行を利用していません。それは、以前に痛い目にあっているからです。以前の銀行は銀行の利子は日本に比べてとても高いものでしたが、簡単に潰れてしまって、ある日銀行へ貯金を下ろしに行くと、一枚の紙が貼ってあって「倒産しました」と書かれていたそうです。

 預けていたお金はすべて持ち去られていたし、政府や行政は何の補助もしてくれません。ベトナムでは銀行貯金も、株式投資も同じように「個人のリスクで行なう」ことになります・・・(汗。

 今では、そう簡単に潰れる銀行は少なくなっていると思いますが、銀行に対する信頼はいまだにないようです。代わりにあまったお金を金の延べ棒に買えてタンスの中にためておきます。

 インフレ対策にもなります。ベトナムで、今でも家や土地を購入するときに、金の延べ棒で清算するのは、そのためなのです。この家は、金の延べ棒で10本だとか計算をします。

注)ベトナムへの株式投資を推奨したり募集したりするファンドなどがありますが、その手の株式投資について言及したコラムではありません。念のため。

|

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/21230/8247516

Listed below are links to weblogs that reference タンス預金について考える:

» ベトナム不動産投資 [葉っぱの目]
ベトナム人の配偶者を持って困るのは、ほとんど例外なくベトナムに土地を買おうと言い [Read More]

Tracked on November 04, 2006 at 06:42 AM

Comments

本当にいつも情報をくださってありがとうございます。

サイゴンのあちらこちらにATMがありますね。アメリカではよく道端のATMでクレジットカードを使ってお金を出しましたが、サイゴンでは使えるのかなと思いつつ、まだ使っていません。でもベトナムではクレジットカードを持っている人もまだ少ないですものね。

日本ではクレジットカードにいろいろなデザインのものが出てきています。サイゴンツーリストで英語を教えている友人に、日本のデザインカードをいくつか持ってきて、と頼まれたことがあります。学生たちがクレジットカードを見たこともない人が多いので、いろいろ見せて勉強させたいのだとか。その友人自身もATMカードしか持っていませんでした。

目に見えるお金しか信じないという気持ちはすごくわかるような気がします。

Posted by: mchokobo | January 22, 2006 at 01:06 PM

いつもコメントありがとうございます!
ベトナムもあと10年くらいして、中流階級のお金持ちが増えてきたあとで、市民の財布のなかにクレジットカードが入るようになるかもしれませんね。今は、まだまだクレジットカードを持つ必要もないようです。

Posted by: dingbang | January 25, 2006 at 11:35 AM

私の会社のスタッフの誰一人として銀行口座を持っていません。
その理由が分かったような気がします。
情報有難うございます。

Posted by: HA-NAM | June 07, 2008 at 06:23 AM

Post a comment